もし塩素系漂白剤を飲んでしまったら?

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果物販売の老舗で出された水に、高濃度の塩素が検出されたことが報じられています。この水を飲んだ客5人が舌やのどに異変を感じたことから発覚。「舌がピリピリして気持ち悪い」などと訴えたそうです。使われたピッチャーは、漂白の必要はないプラスチック製であり、事故かどうかは調査中とのことですが、台所用の塩素系漂白剤はどこの家庭にもあるものなので、誤飲などには気をつけたいものです。もし飲んでしまったらどうすればいいのでしょうか? また事故を防ぐ正しい使い方について解説しましょう。

◆子どもや高齢者がいる家庭ではとくに注意!

今回の事件が事故なのかどうかはまだわかっていませんが、台所でよく私たちが使っている漂白剤は、塩素系消毒剤に分類され、その主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」。強いアルカリ性です。
国民生活センターによると、食器用洗剤に関する事故では、高齢者が「飲み物と間違えて洗剤などを飲んでしまった」という事例が報告されています。
●認知症の母が、飲み物と思って買ってきた食器用洗剤を冷蔵庫で保管し、飲んでしまった。(当事者:70歳代 女性)
●茶渋を取ろうとマグカップに漂白剤を1センチほど入れて、そのまま外出した。帰宅後、そのことをすっかり忘れて、そのマグカップに牛乳を入れて飲んでしまった。(60歳代 女性)
最近は、数分でサッと洗い流すタイプの漂白剤も出回っていますが、長い時間浸け置く場合は、「さわるな 漂白中」などと大きく書いておいたり、 家族がいない間に済ませるのがいいでしょう。
また誤飲事故は、乳幼児~10歳未満の子どもによる事例も多く報告されています。漂白剤などは、子どもの手の届かない場所に保管するとともに、万が一飲み込んでしまった場合は、吐かせずに、牛乳や卵白を飲ませ、至急病院へ行きましょう。無理に吐かせると食道などの粘膜をさらに傷つける恐れがあります。
このように、飲み込んでしまったものによっては「吐かせていいもの・吐かせてはいけないもの」があります。国民生活センターから一覧が公開されていますので、子どもやお年寄りのいる家庭では確認しておくといいでしょう。

国民生活センター 「誤飲事故が起きたときの対処法」
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20050406_2.pdf

こうした化学製品の誤飲によって起こる中毒症状は、飲んだものの種類や量によってさまざまです。少量であればまったく症状がない場合もありますが、ときに嘔吐するなどの消化器系の症状を、またけいれんや意識障害などの中枢神経症状、呼吸困難、不整脈、ショック症状などを起こし、死に至る場合もあります。もし製品別に対処の仕方が知りたい場合は、以下で対応しています。
(財)日本中毒情報センター 中毒 110 番
・つくば 0990-52-9899
365 日、24 時間対応、ダイヤル Q2(通話料と情報料として 1件315円)